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  • 執筆者の写真yu-hu-an

人間関係について 4

こんばんは。ヒューマンデザイン アナリストの諸星和子です。

ヒューマンデザインシステムのチャートを通じて、お互いのメカニズムを知ることで、人間関係が大きく変化することは紛れもない事実です(人間関係について1~3もご参照ください)。

ですが、チャートには現れないものもあります。それに気付いたのは、このような疑問からです。「長年一緒に住んでいたカップルでも時に結婚が長続きしないのはなぜか?」よくありますよね。6年くらい一緒に住んでいた男女が、いざ結婚すると3年持たないみたいな関係。まるで昔の私のようですね・・・・・。

ヒューマンデザインシステムのパートナーシップを学び始めたころ、このような疑問を持ったのですが、その時にはしっくりくる答えが見つかりませんでした。トランジット(天体運行)の影響かな?くらいでした。でも、今ならよくよく分かります。

期待や責任などの条件付けに大きな影響を受けてしまうのです。恋人だから、夫だから、妻だから、父親だから、母親だから・・・・・そういうことです。それが、ただ一緒に住んでいるだけの状態と、結婚してからの状態では、大きく変化しますよね。チャートそのものに変化はなくても、関係性によって表面化してくる条件付けが違うのです。

これはパートナーシップだけに限りません。友達でも同僚でもです。友達としては心地よくても一緒にイベントを企画するときにはぶつかったり、個人的には悪い人じゃないけど一緒に働くには不満があったり。そんな時に見え隠れするのは、「こういう時は○○すべきだ」「立場を考えて行動してほしい」「周りを見れば分かるだろう」「上司のくせに」「部下のくせに」・・・・・そんな思いの数々です。

どんな期待をしやすいか、何を当たり前と考えてしまうか、そういうメカニズムをチャートで見ることは出来ます。ですが結局はチャートに答えがあるのではなく、メカニズムを知ったうえで、自分が自分の目で観察し、自分の身体で経験し、自分の心で気付いていくことに変化のプロセスがあります。

ヒューマンデザインシステムの知識は、自分の人生の中に応用しないと意味がありません。チャートを見て、これでいい、これではダメだと判断していくのは大きな間違いです。チャートはいわば設計図、配線図、エネルギーメカニズムの取扱説明書です。そこに正解や間違いは書かれていません。客観的なメカニズムが書かれているだけです。

でも、そのメカニズムを生きているのは私たち一人ひとりです。人生の中でそのメカニズムが発動し、一人ひとりを動かしていきます。宇宙の見えない幾何学の中で、誰かが誰かと出会い、そこで何かが起きています。その出会いや出来事へは、あくまでそれぞれの内なるナビゲーションが導きます。そこから私たちは何かを経験し、何かを観察し、何かを心に刻みます。そこに自分自身を発見します。自分が何を感じ、何を思っているのか、そこに対する気付きが変容のきっかけです。

人間関係は一筋縄ではいきません。うまくいったと思っても、いつも同じようにはいきません。次はああしよう、これを伝えよう、あの時はこうすべきだった・・・の繰り返しかも知れません。でも、私は以前、この言葉に救われました。「人生はプロセス。一つ一つの出来事に正解も間違いもない。」

人間関係の中で起こる目の前の一つ一つで評価したり判断したりすることなく、真摯に自分のマインドを観察していくということです。そうすることで、お互いがただその瞬間その瞬間を味わい、人生の経験を積み重ねていくことができるのではないかと思います。それって素敵なことではありませんか?

あなたも人間関係を新しい視点から見つめなおしてみませんか?

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