ヒューマンデザインをこよなく愛する諸星和子です。
ヒューマンデザインシステムの実践の中には、「質問する/される」という部分があります(ざっくり)。「こちらが相手に質問する」なんて、とても簡単で何も問題ないことのように思えますが、これがなかなか難しい。
私が今まで、「相手に質問する」ことを推奨した時に返ってきた答えの一部をここに紹介すると、
「その人に選ぶ権利はない。やるべきなんだから質問しない」 「自分でちゃんと考えて決めるべきだから質問する必要ない」
「自分のことは自分で決めるべきだから任せる。関わらない」 「断られるのが嫌だから質問しない」などなど・・・。
そしてそれを覆すのが、時にものすごーく難しい人もいまして。
「やるべきだから」の場合は、そもそも相手に選択の権利を与えてないし、「自分で決めるべきだから任せる」の場合では、そもそもその人は相手の決断を尊重しているつもりでいますからね・・・。
ヒューマンデザインシステムは、一人一人の正しい決断をサポートするためのものですが、それぞれの決断のプロセスの違いをちゃんと学ばないと、本当に実践するのはなかなか難しいものなんですよね。
やり方を学んでも、それを実践するまでの間には、上記のような自分の心の葛藤があったりするわけですよ。もちろん私にもありました。
でもそれらをクリアにして、本当に相手の正しい決断を引き出すサポートをすることに意識を向けられたきっかけは、
おそらく、まあヒューマンデザインの学びを進めていったことも大きな理由としてはあるでしょうが、もっと大きな理由としては・・・
自分が自分の決断をちゃんとするようになったことでしょうね。
そうすることで、相手にも決断のためのきっかけが必要であること(それが質問や招待やお知らせにつながります)、そして一人一人に決断までのプロセスがあることを、本当に体感することができたと感じます。
私自身は質問されることが決断のきっかけになる人間なので、なるべく質問してもらうように周囲にお願いしてます。だから、まずは他でもない自分が、自分の決断のプロセスをきちんと歩むことで、他の人の決断をサポートできるようになるんでしょうね~。
そして、振り返ると、
「その人に選ぶ権利はない。やるべきなんだから質問しない」という人は、自分自身も(ヒューマンデザインでいうところの)正しい決断のプロセスを踏むことなく、「やるべきだから」で決断してるんでしょうし、
「自分でちゃんと考えて決めるべきだから質問する必要ない」という人も同様に、自分で「何が正しいかを考えて」決断してるんでしょうね。そしてその自分のやり方で、他の人に接しているわけですね。
「自分がやるべきとか正しいと思っていること」を手放すのは、誰にとっても難しいものです。でも、それがヒューマンデザインの実践への第一歩でもあります。
ラーは、「ヒューマンデザインはすべての人のためのものではない」と繰り返し語っていました。「準備ができた人のためのプレゼント」であると。
あなたも正しい決断への第一歩を踏み出してみませんか?