人間関係について 1
- yu-hu-an
- 2017年12月8日
- 読了時間: 3分
こんにちは。ヒューマンデザイン アナリストの諸星和子です。
「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と言ったのはアドラー心理学の分野でしたでしょうか。人は誰かと関わらずには生きていけませんし、そうすると、自分が相手にどう接するか、相手が自分にどう接するかという問題が出てきますよね。
自分以外の人と接するとき、ヒューマンデザインの視点から見ると、とっても大きな変化が起こります。「自分が相手に影響」して、「相手が自分に影響」するのです。当たり前と思われるかも知れませんが、これはとっても大きな変化です。実際にやりとりしなくても、だいたい半径2メートルくらいの範囲で、ただそこにいるだけで、人はお互いに影響しあうと言われます。以前「人間はエネルギー発生器」という記事でも書きましたが、人は誰でも自分の持つエネルギーを周囲に発し、また周囲から受け取ってもいるのです。そのエネルギー的なやりとりが、人間関係において起きています。
どういうことかというと、簡単に言うと、「自分が持って生まれたエネルギー」に、知らないうちに「他の人からのエネルギー」が足されているということです。そうすると自分の中の何かが知らないうちに起動し、本来の自分ではない行動をしてしまうことがあり得ます。
逆もまた然りです。相手に自分のエネルギーが影響して、本来ならしないようなことを相手がしてしまうこともあり得ます。
ですが、さらに言うと、人は誰もが常に誰かの影響を受けているのです。子供のころは家族、成長してからは学校、会社など、他人からの影響を受けずに生活することは、現代では極めて困難です。だからこそ多くの人が、本来の自分を見失うという罠にはまります。それは誰のせいでもないのです。誰もがそうして生きているのです。
この人と一緒にいると落ち着くけど、この人といるとどうもイライラする、この人は手伝いたいけど、この人にはそう感じない、この人といるとやる気が出るけど、この人といるとやる気が下がる・・・そんな思いが自分という一人の人間の中に生まれたりします。それは、自分が本来優しいかどうかとかの資質の問題ではなく、その場の影響であることがほとんどです。
なのに、ついつい私たちは、「そう思えないのは私が未熟だからだ」「もっと努力しなきゃ」「あの人がもっとああしてくれたら」「あの人のせいでこうなった」などと考えてしまうんですね。マインド(思考)は、原因と結果を見つけ出す天才です。それがたとえ事実ではなかったとしても。
だったら、自分自身の本来のエネルギーと相手のエネルギーを知り、お互いがどのような影響を与え合っているのかを理解することが、とても役に立つではありませんか。
エネルギーは目に見えません。見える人もいるかも知れませんが、少なくとも私には見えません。それを視覚的に見えるようにしているのがヒューマンデザインシステムのチャートです。それを見比べることで、お互いが与えあっている影響と、そこにあるジレンマを理解することができます。
「私のせいで」「あの人のせいで」という思いが、単にメカニズムの違いから来ていたと理解するだけでも、人間関係においての大きな変容です。誰のせいでもないと理解することです。それは、私がパートナーシップリーディングをする際の大きな目標でもあります。人間関係を新しい視点から見つめなおしてみませんか?
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