ヒューマンデザインをこよなく愛する諸星和子です。
ストラテジーと権威は、私は時に「行動の指針と内なるナビゲーション」という言い方をしますが、結局のところ、「今を生きる」ためのものだと思います。
何かの行動をするとき、何かの決断をするとき、「あの時こうだったから・・・」「こうするべきだから・・・」「きっとこうなるだろうから・・・」などのマインドで行動、決断するのではなく、今現在、ここに存在する身体にナビゲーションと決断を任せるためのマインドの知恵だと思います。
言い換えると、何かに確信をもって行動、決断しようとするマインドへのブレーキであるとも言えると思います。
身体は常に「今現在」に存在しており、それをもとに人生が導かれていきます。それがストラテジーと権威の実践です。
ですが時に、「以前、ストラテジーと権威に従って正しく決断したこと」に確信をもって、その決断をもとにして行動する人がいます。その決断が数年前のものだとしても、「自分は正しく決断したから、これが正しいことだ」と。
それって、ストラテジーと権威と権威を実践していることになるんでしょうか?
ストラテジーと権威は、「今を生きる」ためのものです。以前の決断は、もちろんその時は正しかったかも知れませんが、生涯変わらず正しいわけではありません。「今を生きる」ということは、その時その時で変化する心と身体を受け入れていくということでもあります。さらに言うと、どう変化していくかをオープンに観察していく必要があるということでもあります。
一度の「正しい決断」を、まるで神様のお告げかのように受け入れるのではなく、一瞬一瞬をきちんと経験しながら、その瞬間の自分の決断を受け入れていくのが理想なのかなと思います。
自分にとっての正しい決断方法を知っていますか?