こんにちは。ヒューマンデザイン アナリストの諸星和子です。
この記事で、人は喜んで自分自身を放棄する、ということを書きました。その理由は何なのか考えてみたいと思います。
あくまで私個人の考えですが、それは何故かというと、「自分自身の本質は無防備だから」だと思うんですよね。感情やいろんな思いがむき出しの状態になっているのが本質の部分です。どんなに顔が笑っていても心で泣いている、その心が本質だといえます。
その本質と向き合うということは、自分の見たくない部分に目を向けることになるし、その痛みを自分で受け止めなければならないことにもつながります。その本質は、誰かが何かで守らないと、大きな傷を負って、完全に弱ってしまう無防備さを持っていると思います。
だから守るんですよね。一般常識や相手への気遣い、自分より優れていると感じる人に対する態度で、無防備な自分を守っているのではないかと感じます。
例えば多くの人に逆らい、「私は嫌だ、そうは思わない」と主張して非難を受けたとき、人は傷つきます。どんなに心が強い人でも、おそらく傷つく部分があると思います。自分の本質を土台にして、自分自身の決断をして、自分自身の人生を生きるというのは、そういうことではないかと思います。傷つくことから逃れられないのです。
でも、ですね。実は何が一番無防備かというと、何の準備もなく自分が関わる何もかもを相手にしていることが一番無防備なのだと思います。ヒューマンデザインでは、人生は内なるナビゲーションに導かれるものとお伝えしています。自分の内なるナビゲーションが導いてくれた人や出来事との関りは、やはりそれまでのものとは違います。もちろん人間同士の関りですから、傷つくこともあるかと思いますが、そこからきちんと学ぶ用意がされています。
であれば、内なるナビゲーションが導いてくれた人生においては、自分の無防備さをむやみに守る必要はなく、より自然な自分でいられます。無防備な自分のままで、心地よく感じることができます。それは素晴らしいことではないでしょうか？
内なるナビゲーションは、自分を守る強力な武器です。さらに行動の指針が、何に関わるべきかを教えてくれます。それらに導かれることで、よりしっかりと自分の本質に向き合うことができます。無防備な自分を受け止めることができます。
創始者ラー・ウル・フーは、「ヒューマンデザインは、準備ができた人のためのギフト」と表現していました。あなたは、自分の内なるナビゲーションを起動させる準備は出来ましたか？