こんばんは。ヒューマンデザイン アナリストの諸星和子です。
もしヒューマンデザインは性格診断の一種であり、リーディングを受ければ「本当の自分を知ることができる」と考えていらっしゃるなら、その誤解を解いておけなければなりません。
ヒューマンデザインは性格診断ではなく、その人の行動と思考のエネルギーメカニズムであると私は考えています。いわばエネルギーの配線図です。どんなエネルギーがその人を構成しているかです。
もしかしたら、そのエネルギーメカニズムをお伝えするだけであれば、一種の性格診断になり得るかも知れません。ですがヒューマンデザインは、それだけではないのです。そのエネルギーメカニズムをどうやったら適切に発揮することができるかという行動の指針と、内なるナビゲーションと繋がる方法をお伝えするものなのです。
行動の指針と内なるナビゲーションとの繋がりがなぜ必要なのか?それがなくてもチャートを見れば、本当の自分を知ることはできるのではないか?
いえ、できないのです。チャートをいくら詳細に分析しても、自分自身は見えてこないのです。行動の指針と内なるナビゲーションとの繋がりというヒューマンデザインの実践を重ねていく中で、そのプロセスの中で、ふと垣間見えるのが「本当の自分」なのです。
持って生まれたエネルギーメカニズムが自分を動かします。それは時に周囲との調和を忘れて暴走します。そして周囲に受け入れられずに空回りし、疲労と失望と不満などが残ります。まさかそんな自分が「本当の自分」でしょうか?違いますよね。
行動の指針は適切なタイミングを教えてくれます。内なるナビゲーションが適切な人や場所に導いてくれます。その時こそ、自分のエネルギーを発揮する時なのです。
適切なタイミングや場所がもたらされるまで待つのは、苦痛であると感じる人もいます。ですが、それも実践のプロセスの中で味わい、観察する「本当の自分」の一部です。
そして適切に自分のエネルギーを発揮するとき、満たされた身体反応を感じます。人生に満足し、成功や平和を感じます。そこで出会うのが、まさに「本当の自分」ではないでしょうか。
繰り返しますが、「本当の自分」はチャートの中にはいません。自分の人生のプロセスの中にいるのです。それを見つけるのは自分自身です。誰かの指摘など必要ありません。自分の身体がそれを感じます。
ヒューマンデザインのリーディングは、そのプロセスへのご招待です。内容を聞いて終わりというものではなく、一歩を歩み始めるきっかけであってほしいと私は考えています。あなたもその一歩を踏み出してみませんか?