こんにちは。ヒューマンデザイン アナリストの諸星和子です。
ヒューマンデザインは自分にとっての正しい決断方法を学ぶものである、と創始者ラー・ウル・フーは語っています。でもそれは、思ったより簡単なことではないというのを私はよく知っています。「自分にとっての正しい決断」を学ぶ以前に、「自分には決断する権利がある」ということを再確認する必要があるのです。
まず、「しなければ」「こうすべき」などの思いにとらわれていると、そこに選択肢があることを見落としてしまいがちです。するかしないかという選択がそこにあることに気が付かずに過ごしてしまうのです。これはがんじがらめでとても苦しいことです。そこから逃げ出せなくなってしまうのです。
また、自分より知識や立場が上の人から言われたことを基準としてしまい、自分の意見を放棄することもあります。「あの人がそういうならそれに従えば大丈夫」と。自分の意見が何かというと「その人に従うこと」であり、それが自分の決断であると勘違いすることもあります。これは怖いですね。ラーが、「人は喜んで自分の権威を放棄する」と言っていたのは、こういうことだろうと思います。
そうです。人は「喜んで」自分自分を放棄することがあるのです。まさかとお思いでしょう。でも、本当です。そんなことは社会に蔓延してしまっています。気付かないくらいありふれたことなのです。
自分自身を放棄した方が、人生が楽なことがあります。相手の言うとおりにした方がだいたい人間関係は上手くいくし、間違えても上手くいかなくても責任は自分じゃありません。
身の回りにそんな人はいないでしょうか?ニュースでそんな話は耳にしませんか?いまの世界情勢はどうなっていますか?自分自身の心の中に、そんな思いが見え隠れしていませんか?
自分で決断するということは、まぎれもなく、自分の人生を自分の力で生きるということです。その他大勢から外れて、自分自身の独自性を追求するということです。ヒューマンデザインを実践すると、多くの場合、どんどん一般常識から外れていきます。たとえ一般常識から外れていったとしても、自分独自の人生を生きたいというスイッチが入ったとき、その最初のステップが、自分自分としての正しい決断を学ぶことです。
自分の人生を、自分の決断をもとに生きることができるのだということを思い出してください。他の何かにまぎれて、どうか自分自身を放棄したりしないでくださいね。