こんばんは。ヒューマンデザイン アナリストの諸星和子です。
知人と話していて、つくづく、「自分らしく生きる」って難しいなと思いました。なぜかというと、自分らしく生きたくない人もたくさんいるからです。
多くの人は、「私は自分らしく生きたい」と思っていらっしゃることでしょう。ですが、もしそれが、「自分が望むように生きたい」「したいことをしたい」「求めるものを手にしたい」ということなら、それは必ずしも自分らしく生きることには繋がりません。
ヒューマンデザインで学ぶ「自分らしい生き方」は、内なるナビゲーションに導かれて、正しいタイミングで正しい出来事に自分のエネルギーを使い、身体的な充実感に満たされることです。
逆に言うと、自分がやるべきと思うことを実行し、相手にしてもらいたいことをやってもらい、自分が持っていないものを手に入れ、自分の理想を達成するように努力することではありません。それらの努力は、残念ながら、内なるナビゲーションと正しいタイミングの見極めを邪魔してしまうことがあります。
やるべきと思うことを実行「しない」、自分が持っていないものを手に入れ、理想を達成するように努力「しない」ことほど難しいことはありません。それらを「しない」ことで、自分らしい生き方が見えてくると、誰かに理解してもらうのは至難の業です。
それを本当に理解するためには、ご自分で内なるナビゲーションに導かれた人生を試してもらうしかありません。創始者ラー・ウル・フーも、ヒューマンデザインを信じる必要はない、自分で試してみてほしい、とたびたび語っています。
これはいくらヒューマンデザインを学んでも、知識で理解できることではないように思います。実践して、体感して、気付くことで、ようやく分かることではないかと思います。
それにはきっと、時間がかかります。それは楽しいことに満たされた時間ではないかも知れません。先が見えないジレンマを抱えることもあるかも知れません。
でも、あるときふと気が付くんですよね。ああ、私は今まさに自分らしく生きているんだな、これが自分なんだなと。その気付きの美味しさは、もう、何物にも代えがたいものですね。